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2007年01月31日(水)12時05分29秒
読み上げ算は自分のペースで弾くのではなく、読み上げるペースに遅れないように弾かなければならないため、スピードアップには効果的ですが、簡単な問題は上級者が退屈し、逆に難しい問題は初級者が最初から諦めてしまい、なかなか「一体感」を出すのが大変です。 簡単→普通→難しい問題を交互に繰り返したり、時間を分けたり、連弾式をしてみたりと様々な方法を試してみましたが、しっくり来るものがありませんでした。どうしても出来る問題、出来ない問題の差が生じ時間の無駄を感じるのです。特に時間を分ける方法は子供の気が散るという理由で大失敗しました。 私自身が弾いたり、暗算しながら読み上げる方法が、臨場感溢れ私好みなのですが、色々考えた末あえてそのスタイルを捨てました。私的には泣く泣くの選択でした(TOT) そうすると新しいスタイルが見えてきました。 「できる桁数」を生徒自身がセレクトして弾く方法です。 例えば、 123,456 789,012 456,789 という問題があるとします。 これを桁数別に考えると同じ問題で1桁〜6桁の6解答が出ることに気づきました。 これなら、同じ問題で全ての生徒が取り組める・・・と。 善は急げ!ということで早速、教材作りです。 しかし一気に数百問を作るには骨を折るので、パソコンを用いて作成する方法を探りました。こういう時のパソコンは本当に便利ですね。プログラムさえ作れば無限に自動生成してくれるのですから・・・。バリエーションも沢山あった方がいいということで、5口・10口・15口・20口用の解答も合わせて作成しました。 授業でテスト的に試してみたところ、慣れもあって最初は戸惑う生徒が多く大変でしたが、あきらめずに毎日やっていくとスムーズに出来るようになってきました。子供達の順応力は本当にすばらしいですね(^^)/ 新しい桁数にもチャレンジして欲しいので「ある仕掛け」をしています。同じスピードで読み上げるのではなく、問題によって超低速・低速・中速・高速・超高速の5段階に分ける方法です。これにより問題のスピード(はじめる前に私が言います)によって子供が自分の意志で桁数を上げたり・桁数を落としたりと誰に言われるのではなく、自分自身で工夫するようになってきました。 嬉しい誤算だったのが、全桁の答えが間違わずに正解した場合、「クリア〜!」といって子供達が大歓声を上げることでした。これを使う手はない!ということで、今は最後の問題は「先生とみんなで勝負だ!」と言ってバトルをし、各桁毎の正解は、クイズミレオネアのようにじらしながら「ピンポン音」をならし、全桁正解した場合はファンファーレを鳴らすようにしています。 最後の問題は、その時間の子供達の顔ぶれを見て、上級生があえて桁数を落としてフォローをし、全桁正解したときは「みんなで正解したんだ!」という達成感を肌で感じるようになりました。学年をこえて結束力・チームワークが生まれて来ているような気がします。 このアイデアが元となり、後に「忍FLASH」が誕生することになります。 |