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フラッシュ暗算ついて考える

2007年07月18日(水)12時08分54秒

フラッシュ暗算の魅力は、0コンマ何秒の世界で繰り広げられる速読計算ですが、
厳密には「計算ではなく、珠のパズルを組み合わせている」という表現が正しいでしょう。

珠算式暗算は、頭の中でそろばんの珠をイメージすることで成り立ちます。
頭の中で、そろばんを弾いている感覚です。

「そろばんが頭の中に入っているの?」とよく聞かれますが、
私の場合、そろばんイメージが完全に出来ているわけではなく、
必要な桁数だけのそろばんが「おぼろげ」に浮かびます。

そろばんの全体像をイメージするわけではなく、
弾いている珠だけがイメージされます。
(私の場合、入れていない珠はイメージされません)。

イメージできる限界を超えると、末尾の桁の数が消えていったり
先頭の桁の数が消えていったりします。

イメージできる桁数は、習う時期や練習量に比例します。
個人差もありますので、一概には言えませんが、
私の経験から小さい頃から習われている子供達の方が、圧倒的に分があると思います。

さて、「フラッシュ暗算」に対する、私の考えは「イメージ力の強化教材」です。
スピードは、もちろん速いに越したことはないですが、
「スピードよりも口数(初めから終わりまで何回数字が出てくるか)」にこだわります。

口数にこだわるといっても、決してノロノロスピードではありません。
私の中では0.5秒/口で、何口までイメージしていけるか・・・
イメージ力の強化練習では、そちらの方が効果的であると考えます。

ウェブサイトでも「暗算職人」というトレーニングコンテンツがありますので、
何口まで出来るか、一度チャレンジしてみてくださいね♪

フラッシュ暗算ばかりがメディアで先行して、
「フラッシュ暗算を教えてもらえますか?」と聞かれる方がおられますが、
その前に、そろばんの力、暗算の力が絶対不可欠です。
よって、習ったらすぐに技術が習得できるというものではありません。

「フラッシュ暗算」は手品でも何でもありません。
練習量と努力が成せる、職人芸なのです。