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2007年12月03日(月)12時09分45秒
子供達は読み上げ算を楽しみにしている。 読み上げられた数字を聞きながら入れていくので、 「数字を読む」という項目が外され、「聴く」ことだけに集中できるのでヒヤリング感覚で出来るのが、楽しみの一因なのかもしれない。 実のところ、読み上げ算は、通常の見取算練習より 弾く力(暗算の場合はイメージ強化)向上に絶大なトレーニングであることは、案外、子供達には気づかれていないのかもしれない。 なぜなら、検定練習の場合、口数・桁数は決まっているが、読み上げ算の場合、口数は倍以上読み上げるケースが多いので、通常練習よりも、難しい見取算を短い時間で(読み上げ速度にもよるが)こなしていくことになる。 このハードトレーニングが「楽しい」というのだから、活用しない手はない。しかし、読み上げ算をたくさん練習させたい気持ちはあっても、限られた授業時間の中では、時間配分があるため限界がある。 そこで、パソコンを用いて「読み上げマシン化」すれば、待ち時間や授業が終わった後に、好きなだけトレーニングできることを思いついた。子供達が触れるので、直感的に操作出来るインターフェースは必修だ。 そろばんDSにも読み上げ機能はあるが、現時点ではパソコンモニターに接続して大画面で表示することは難しいし(世界には、実践している強者いるようだが)、 DS本体を常に多数の子供達が触るのは、文字認識部の故障等、リスクが高そうだ。ならば、作ってしまえ!ということで、完成したのが「読上職人」だ。 意外だったのは、高学年よりも低学年の子供達の方がウケがよかった点。小さいうちから、たくさん読み上げ算に触れることによって、弾く力、イメージ力が向上することは言うまでもないので、将来が楽しみで仕方がない。 私が描く珠算教室の理想像に「いつでも、どこでも数字が溢れる教室」がある。教室に入ると、意識しなくても、自然と問題が目に飛び込んで来たり、数字が聞こえてきたり・・・。 そんな教室作りを目指し、現状に満足することなく、 常に「次へ、次へ」と新しい構想を練っています。 |